開催レポ_2023.3.19 コメントする / こども食堂 アロハにいざ / By ohana 3月はこども達が修了式、卒業式を迎え、進級の準備をするシーズンです。こども食堂アロハにいざでは、こども達の成長をお祝いして春のちらし寿司弁当を調理。色とりどりの食材と可愛い花形蒲鉾が添えられて、今日はこの後、お花見にでも行こうかな~と思えるような、春の季節を感じるお弁当となりました。 また、こども達の進級シーズンは性教育のシーズンでもあります。こども達が新たな生活環境を迎えるにあたり、自身の心と体のことを知り、自分のことも、他人のことも大切にしたいね、と伝えつつ、こども達が性被害にあわないよう注意喚起します。保護者の皆様としても、お子様が性被害にあう事や、逆に、お友達の体を勝手に触ってしまう等、性加害となる不安もあることでしょう。そこで、今回も助産師の櫻井裕子先生をお迎えして、主に保護者向けの早期おやこ性教育座談会を開催しました。 まずは、こども向け性教育絵本の読み聞かせからスタートです。昨年はどちらかと言うと、多様性や他社理解についての絵本をチョイスしました。今年はもう少し踏み込んで、体の仕組みや男女の体の違い、妊娠の仕組みについての定番絵本『おちんちんのえほん』をチョイス。「男の子と女の子のからだの違いってなんだろう~?」とこども達に問いかけながら、絵本を読み進めます。 ≪参考までに≫・『おちんちんのえほん』、やまもとなおひで作、ポプラ社・昨年読んだ『タンタンタンゴはパパふたり』、ジャスティン・リチャードソン ピーター・パーネル作、ポット出版・昨年読んだ『てをつなぐ』、鈴木まもる作、金の星社 絵本の読みきかせは、「こども達に正しい知識を教えなければ!」とか「こども達に性教育を習得させなければ!」という目的で行っているのではありません。もちろん、体の違いや気持ちの理解は大切ですが、乳幼児期のこども達に向けてこども食堂が出来ることとしては、「こども達と一緒に考える機会をつくる」ということだと考えています。後の保護者向け座談会のネタ(へぇ~そういうのも性教育なんだ、知らなかった~等)としての役割もあります。 性教育絵本って結構、難しいな…と思う部分もあります。それは、どんどん性教育についての情報がアップデートされていく、ということです。絵本の内容がすぐに古くなってしまったり、誤っている内容になってしまうことがあります。また、内容はとても良いけど「小さなこどもには難しい(長すぎる、表現が難しすぎる)」等もありますね。そんな時に強い味方なのが、助産師の櫻井裕子先生の座談会です。 絵本のよみきかせが終わったら、こども達はみんな好き好きにあそびます。人体模型の組み立てをしたり、寄付品のオモチャで遊んだり、あそびボランティアの皆さんが見る中で、保護者の皆さんの座談会がスタート。同じ空間に我が子がいるし、あそびボラの見守りもあるということで、保護者の方が安心して座談会に参加してくださいます。一つ課題なのは、こども達のあそびが盛り上がりすぎて座談会での大人の声が聞こえにくいことでしょうか(;’∀’) 櫻井先生主導の座談会では、保護者の自己紹介から性教育への印象ヒアリング、今回の性教育絵本のアップデート部分のフォロー、事前アンケートで収集したお悩みへの回答シェアなどを行い、後半には保護者同士が少人数グループになったワークも行いました。性教育について話せることって本当に大切ですね。ご自身や他者の考えや価値観に触れることで、いろんな世界があるんだな、ということが感じられたのではないかと思います。保護者の皆様からは「話せてよかった」「他者と性教育について話す機会は初めてで、新鮮だった」「また櫻井先生のお話を伺いたい」等の感想をいただきました。 櫻井裕子先生のブログはコチラから♪ こども達がレク室で風船をバンバン割りながら大盛り上がりし、保護者が風船の音に苦戦しながら座談会を進行している裏で、調理ボランティアの皆さんが春のちらし寿司を仕上げていきます。今回はちらし寿司なので調理も盛付がメインです。良い機会なので、お米の炊飯やお惣菜盛付など、毎回ある基本的な調理工程の部分をベテラン勢が初参加の皆さんにレクチャーします。 この日は調理リーダーの伊勢さん含め、調理ボラのベテラン2名が、高校生3名と初参加1名に諸々をレクチャー。普段あまり家庭でお料理をしない人のみならず、家庭料理をしている人にだって、こども食堂の調理は慣れが必要です。なんて言ったって、お米の炊飯の単位が「合」ではなく「升」ですからね!(*‘∀‘)炊飯器のボタンを押すことですら不安になる人もいます。 また、調理班は時間との勝負もあります。公民館が使用できるのは朝8時40分から、食材の前日搬入はできません。当日の11時30分、お弁当提供の開始時間までにお渡し準備までを仕上げておかないとなりません。毎回発生するお惣菜盛付などは、手早くこなさないと間に合わないのですね… 「ここはもう、こんな風にどーんと混ぜてしまって大丈夫だよ」「こうやって盛り付けていくとミスなく、効率よくできるよ」「手が空いた人はお皿を洗っていこうか」ベテラン勢が主導して、お弁当がどんどん仕上がっていきます。高校生のみんな、初参加のTさんもとても頑張りましたね! お土産には美酢や常温保存可能なわたぼく牛乳がありました。ご支援くださった皆様、誠にありがとうございました。また、今年度は公益財団法人オリックス宮内財団様にご支援をいただき、こども食堂アロハにいざを運営してまいりました。オリックス宮内財団様、一年間誠にありがとうございました。お弁当にお魚やお肉をたっぷり使うことが出来、「美味しい!」「こども達がペロっとたべた!」というお声が多数届きました。 次回のこども食堂アロハにいざは4/23(日)に開催予定です。年度初めですので、幼児向けカレーライス弁当を予定しています。お弁当のご希望など、参加へのお問合せは当団体のInstagramのDMより、お願いいたします。 また、ボランティア参加やご寄付なども募集しております!来年度も、~子育てにもっと「頼れる」場所を~に向けて活動します!皆様からの応援をぜひ、よろしくお願いいたします!!