KFCチキンを使ったこども食堂メニュー調理実習レポ

オハナは一般社団法人埼玉県子ども食堂ネットワークに加入しています。

このネットワークのおかげで、なんと日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社様より、調理済のオリジナルチキンなどをこども食堂用にご寄贈いただけるのです。

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代表の佐野と調理リーダーの伊勢さんは以前、朝霞エリアの合同調理実習に参加し、KFCチキンのほぐしや利用にあたっての注意事項の講習を受けています。

必ずこども食堂で調理をして提供することや、KFC様が継続可能なチキンの寄贈のために取り組まれている内容を知れば知るほど、

 

「いつかオハナ単独でもKFCチキンの調理実習をしたいな。

その方が、調理ボランティアさんも来場者の皆さんにも、KFC様のお気持ちが伝わるだろうな」と思っていました。

 

そして、2021年4月、5月はオハナはこども食堂をお休みし、スタッフ研修をじっくり行って組織の土台強化期間とする中で、

いよいよオハナ単独のKFC調理実習をやるぞ!と準備していたところ、

なんと日本KFC本社より、チキンほぐしなどのデモンストレーションのためご来場くださることになりました。

しかも、調理済冷凍チキンを必要量お持ちくださるとのこと…。

 

佐野はものすごくビックリしましたが、ボランティアさんたちもビックリしていました。

「え?いらっしゃるの?新座に?私たちのためだけに?」と。

 

ご来場くださった日本KFC様のM様、K様、

お取次ぎ等ご協力いただきました埼玉県子ども食堂ネットワーク本間様、山角様には

心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

以下に、写真をたくさん交えて、調理実習の開催レポートと致します。

いつも遊びに来てくださる来場者の皆さまには今後のお楽しみになるように、

協賛、協力くださる皆様にとっても興味深いご報告となるように。

ボランティアのみんなは「そうだった、そうだった」と大切な部分の振り返りに使ってね!

●KFCチキンの調理実習の流れなど

9時、集合

9時~10時まで食品衛生の講習&身支度&お米の炊飯

10時~11時までKFC様によるチキンほぐしのデモと実践&カレー準備

11時~11時半までカレーの仕上げと幼児食に関する確認(味付けやアレルギーなど)

 

ざっくりと、上記のよう流れで行いました。

まず、はじめは佐野による食品衛生講習です。汚い手で手袋を触ったら意味がありませんね。

まずは食品衛生の基本的な部分をみんなでおさらいします。

テキストには、『こども食堂安心手帖』を利用しました。

このテキストを作成してくださった方々に心より感謝申し上げます。

 

佐野はこども食堂立ち上げの最初の頃にこのテキストを知って、

食品衛生責任者講習を受講しました。食は命に関わる重要なことなので、食品衛生は全員で意識して取り組みたいです。

食品衛生についてボランティアの皆さんに今一度思い出してほしいのは、

「楽しみに来場してくれるこどもたちを守るため」

「オハナの活動が長く継続するため」

このような目的のために取り組んでいるということです。

 

調理服(お揃いエプロン、キャップ、マスク、ニトリル手袋)はきちんと装着し、

特に髪の毛がキャップから出ていないかお互いによく確認が大切です。

 

手洗いはサーっと済ませず、テキストに載っている手順に従って行いましょう。

お手洗いに行く際にはエプロンを外し、戻ってきたら再度手洗い、消毒することも忘れずに。

 

そして、食中毒についても知っておきましょう。

食中毒は食材の腐敗とは異なり、見た目、臭い、味では判別つかないこともあります。

食中毒の原因となる細菌、ウイルス、自然毒を「つけない、ふやさない、やっつける」ための手洗い

調理工程の工夫などを意識しましょう。

 

そんなお話をした後に、調理の鬼門のお話をしました。

今はコロナウイルスの影響により、お弁当提供スタイルで活動しています。

調理工程での鬼門は炊飯と盛り付けです。

炊飯ができていないとお話にならないし、盛り付けは時間との戦いです。

この間に、検食も行わなくてはなりません。

できるだけ誰でも炊飯できるようにしておくこと、何人分のお米は何合でお水はどのくらいだっけ?

ということが分かると良いですね。

お米については、元料理人のボランティアのSさんのお話を聞き、みんなで身支度をしてお米研ぎからスタート。

あんまりガシガシ洗うとお米が割れてしまうから気を付けてね~

「え?あれ、これって何合だっけ?」

「お水どこまで入れるの?これで合ってる?」

「炊飯器スイッチ入っている?これ大丈夫?」

と心配しまくりながらお米をなんとか炊飯器へ設置。Sさん、「みんな焦りすぎだよ~」と苦笑い。

炊飯スイッチはこの日、遅刻してきたYさんが推すことに(笑)。

スイッチ押すだけなのにみんな遠巻きにドキドキして見つめています( ´艸`)

本番は緊張するよ!みんな、慣れておいてね!

無事にお米をセットした後は、少し休憩を挟んでいよいよKFC様による講習&実習です。

密にならないように間隔を取りながら、しっかりお話を伺いました。

朝霞エリアの調理実習の時にも感じたのですが、KFCのM様、お話がとっても上手で引き込まれます。

いつも凄いなぁ~と思うのは、

「チキンは肉、骨、皮、衣に分け、それぞれが食材として使えるんです。骨もお湯に入れて煮だせばスープになります」

という解説。フードロスの観点からも素晴らしいアイディアだと感じます。

そのほかにもKFCチキンの色んなアレンジ案、こども食堂への寄贈による可能性、鶏肉のお話など色んなお話を交えながら解説いただき、

気が付くとKFCファンになっている自分がいるのです。

たぶん、今日現地参加したボランティアさんたちはみな、今後KFC店舗を素通りできなくなるでしょう。

そのくらい興味深いお話なのでした。M様ありがとうございました。

実はこの日、遠方に住んでいるボランティアさんなど一部の方がオンラインで参加もしてくれました。

途中で佐野のスマホがダウンし、一部のみのオンライン中継となりましたが、

KFC様の講習やオハナの雰囲気は感じてもらえたのではないかと思います。

この日参加したボランティアさんは佐野を含めて11名、うち、6名が新座市民。徒歩圏内の人もいます。

20歳代の学生さんから現役子育て中の方、上は60歳代まで色んな背景の方がいます。

みんなで協力していくためにも、4月に話を聴くことの研修などをしておいて良かったです。

 

また、オハナ立上当初はボランティアさんの確保に苦戦しました。

こんなにたくさんの方々がボランティアとして参加してくれることに感謝です。

チキンのほぐしが完了したら、骨をスープにするためお鍋へ投入!

お肉は骨からしっかり取りすぎず、骨の混入を防ぐためにも少し残すくらいがちょうど良いそうです。

その分、美味しいスープになるよ!とのことでした。

皮、衣もカリカリに炒めていきます。おいしそ~!

KFCのM様、K様、随時みなさんのテーブルを回って丁寧に指導してくださり、ありがとうございました。

ボランティアの一人、Yさんは「実は僕、KFC大好きで。チキンの部位は言われなくても当てられますよ!今日は嬉しいなぁ~」

とニコニコしていたのが印象的でした(^^)

さて、同時進行でいよいよカレーも仕上げていきます。

幼児向けですからね、お野菜小さく切ってくださいね。

味付けは3種類作りました。

ひとつは、市販の中辛カレールーにりんごと牛乳を入れてマイルドにしたもの。

ひとつは、小さなお子さんも食べられるよう調整さえた市販のカレールー。

最後は、市販の中辛カレールーです。

公民館では試食はできないので、それぞれ持ち帰って試食し、アンケートを取りました。

本番の調理運営についても課題が見つかり、良かったです。

ごはんもしっかり炊けて、どのカレーもチキンの味が出てとても美味しかったです。

KFC様、参加してくれたボランティアのみんな、ありがとうございました!

 

6月からはいよいよこども食堂も再開です!

6月27日㈰お弁当受取は11:30~12:00、あそび企画は10:00~12:00です。

お弁当、あそびともに人数制限を行いながら開催しています。

お申し込みは公式LINEアカウントよりお願いします!